自己嫌悪

昨日の話です。


先週、うちの2人の小学生を八景島シーパラダイスに連れて行ってくれたじいじ(私の父)。

子供たちが非常に喜んだばかりでなく、じいじもきっと楽しかったのでしょう。「今度は、◯◯水族館に連れて行ってあげる」と子供たちと約束してきたのですが、いくらなんでも、こう毎日毎日、楽しいイベントばっかり遊び過ぎだし、そろそろ学校が始まるのだから、残りの宿題を仕上げたり、気持ちも少しずつ日常に戻していかないとだし、最後の夏休みの課題(母による)もあるしと悩んだ末、「だったら、プラネタリウムでも連れてってよ。科学館とか。」と少しでも勉強っぽいことを提案したら、すんなり変更してくれて、週明けの昨日、また我が家にじいじが顔を出しました。


夏休み最後の3日間は、国語の読解の強化に充てようと、かねてより考えていて、

この日は、朝のうちの1時間、みっちり、ある長い長文の要約をさせるつもりでいました。

これは、集中力が必要だから、うるさい下の子たちを私が1時間公園に連れ出して静かな環境にしてあげることにしました。そこで、家で待っているじいじには、「集中して勉強させたいから、静かにしていてね。」と伝え家を9時に出ました。

10時近くになり、ブーニンが「終わったよー」と公園に迎えにきたので、家に帰り、ブーニンの要約を見ると、ひどい!!なにこれ?!10に分けた文章の要約、どれも真剣に取り組んだとは思えない!


私の「なにこれ?」の反応にブーニンは

「だって、おじいちゃんが、1つを2分でやれ、っていうんだもん!」


「え?これ、2分で出来るわけないでしょ?おじいちゃん、なんで余計なこと言うの?」


「だって、なかなか進まないし、逆算したら、残り1つを2分でやらなきゃ、10時に終わらないよ?」


「終わらなかったら、終わらなかったで仕方ないんだって。適当にやるくらいなら、力つかないんだからやらなくていいの!もー、なんのために、汗かいて私は公園で1時間も遊んできたと思ってるのよ。私の苦労が水の泡じゃない!」


と、抗議するも、


「早く出ないと10時5分のバスに乗り遅れるから!」と

3人はそそくさと、家を出ていきました。


がっくり、とほほ、誰にもぶつけられない怒りと虚しさ。。

帰ってきたら、絶対やり直しだ!と待つ事6時間半。もうすぐ5時だという頃、がまんの限界で、じいじの携帯に

「一体、何時まで遊んでくるつもり?ブーニン今日勉強全然やってないんだよ?」

というと、

「夏休みなんだし、子供たち楽しく過ごしてるんだからいいでしょ。」

と、呑気な返事。


「あのね。おじいちゃん全然わかってないけど、ブーニンは受験するんだよ?こんな勉強しない受験生、はっきり言ってやばいんだよ?」


「あのね、小学生なんだし、遊びたい盛りなんだから、そんな勉強勉強って言ったって仕方ないでしょ。あなたが間違ってる。」


プチン‼️私の中の何かが切れてしまいました。


「おじいちゃん、言っときますけど、ブーニンはこの夏休み、さんざん遊んでるんです。受験しなかった私の時より、楽しい事ばっかりで、もうずっとこの夏休みがいいって言ってるくらいなんだよ?塾の講習も取らないで海外旅行まで連れてって、沢山遊んだから後は勉強がんばろうねって話をしてたんだよ?なんにも知らないで、そういう事言って」


みんなが帰ってきてからも、私の気は収まらず、


「だいたい。朝おじいちゃんが余計な事するから、こういう事になるんでしょ。」

「孫と楽しく遊んでくるのはいいけど、全部しわ寄せがこっちにきて、ほんといい迷惑だよ。」


ああ、言い過ぎました。

この日は、結局、おじいちゃんにお礼の一言も言えないまま、険悪なムードでさよならしました。


親の前では、私もまだまだ大人になれず、ついつい感情的になってしまいます。

後から考えれば考えるほど、言い過ぎだったと思うし、自己嫌悪になってしまいます。


私を育てた親ですから、言いたいことはわかります。小学生のうちは遊ばせた方が良い、って考えが根底にある親なのです。中学受験なんて、する事ないって。


でもそれは、私の時代の、あの親の、あの環境の私の場合。あの時の私と、今のブーニンは、全く違うのだから。


理解してくれないかもしれないけど、私たちは、沢山考えてこの道が最善だと信じてブーニンの中学受験を応援する事に決めたのだから、余計な心配やめて欲しいです。。

基本、私たち夫婦の教育方針は尊重してくれている両親ですが、本心が時々垣間見れていまいます。


はー、親子でさえ、価値観の違いでいろいろあるんですから、赤の他人とは、中学受験については絶対語りたくはないですね。


何はともあれ、ブーニンとおじいちゃんとの、せっかくの楽しい1日を、台無しにしてしまったようで、非常に後味の悪い1日でした。

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